見えそうで見えないレース
多くの家にはレースを閉めっきりにしている部屋があるのではないでしょう
か。「開かずのレース部屋」です。アパートが特に多いですよね。
これは、皆さんがレースを引くことによって、外から家の中が見えないこと知っているからだと思います。
「レースで目隠しをして部屋の中を見せたくない」というのが殆どの人の理由だと思います。
広い庭があり、隣近所や道路を行きかう人々を気にしなくて済むほどの距離があれば、きっとレースを引くことを止めると思うのですが、敷地が狭いために、どうしても閉めないと人の目線が気になるというのが現状だと思います。
できれば、レースを開け直接太陽を感じたり、空を見たいですよね。でも、ちょっと難しいのが現状ですね。
このレースはそれなりに優秀な性能を持っています。
1.遮光性能
2.目隠し
3.保温性能(多少)
4.装飾性
5.反射性能
レースは人の視線を遮ってくれながら、部屋の中に光を透してくれます。
レースを閉めることで若干暗くはなりますが、明かりを灯すほどではないという状態を作ってくれます。
夏の場合は日差しをほど良い光にしながら透し、不必要な強さの光を反射してくれます。
皆さん、ご存知のようにレースを閉めた時の方が部屋の中が暑くならないというのは、光を通さないようにしているだけではなく、反射もしているからなのです。
反射することによって、外に光(熱)を追い出しています。
光全部を遮断・反射したのでは部屋の中が暗くなりますが、繊維の隙間から僅かに光が透れるようにしてあります。これがレースの凄いところです。
かなり、気の利いた性能だと思いませんか。
更に装飾性もあります。木漏れ日のような光を落すレースもあります。流れるような涼しさを感じさせるレースもあります。布という素材から感じられる優しさもあります。素晴らしいですよね。
冬の場合は、レースを閉めたくないと思う人が多いと思います。暖かな太陽の光を遮ってしまうからです。でも、人の目線が気になり、閉めてしまうという人がほとんどだと思います。
冬の日中は欲しくないレースですが、夜はカーテンと一緒に使用することによって多少、保温効果が増します。カーテンとレースを同時に閉めることによって動き難い空気の層を作る事が可能だからです。
ガラスは外の冷たさをかなり伝えてしまいます。カーテン+レースはその廻りの空気が動き難くなるという性質上、断熱効果があります。
皆さん、よくご存知のガラス面で結露が起こるのは、このカーテン+レースの断熱効果が影響しているのです。知ってました?
結露の話は長くなるので、気になる人はホームページをご覧下さい。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~youkiss/tanti/tuukidannetu.htm
話を戻して、カーテン+レースを閉めた状態と開けた状態では窓付近の寒さが違います。開けた状態だと冷気がガラスからやって来るという感じでしょうか。閉めてみると感じる冷気が止まってしまいます。
まだ、寒いのでやって見て下さい。
窓から30〜40cm離れたところに立ってカーテン+レースを閉めた時、開けた時を体験してもらえば解ります。カーテンもプラスされていますが、レースの断熱性能です。レースだけでは、ちょっとだけですけどね!
便利に使っているレースですが、見直すといろいろと優秀な性能をもっているということです。レースを可愛がってやって下さい。
●これから家を新築される方へ
レースにも性能が表示されています。ちょっと見ただけでは解り難いですが、お店の人や工事業者に聞いてみましょう。(工事業者は結構いい加減だったりするのでご注意下さい)
カタログを見る時の注意は遮光性と透過性です。実物に勝るものはありませんが、実物をただ、見ていても意味がありません。
透かして見たり、反射させて見ることが重要です。室内での判断は難しいです。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)からのご注意!
夜のレースは部屋に明かりを灯すと透けて見えます。部屋の中が知らないうちに丸見えという状況です。家の中にいる人はレースに明かりが反射して見えないつもりになっています。知らないということは怖いことですよ。
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